-
作品タイトル
-
花咲爺
-
別タイトル
-
漫画 花咲爺
-
製作
-
横浜シネマ商会
-
作者・スタッフ
-
監修:青地忠三
-
漫画:村田安司
-
撮影:上野行清
-
配給
-
提供:横浜シネマ商会
-
配給 [関東]:岡本洋行
-
配給 [関西]:奥商会
-
巻数
-
1
-
公開年月日
-
発売:1928年7月
-
フォーマット
-
35mm
-
色
-
白黒
-
音声
-
サイレント
-
尺(長さ)
-
375m
-
時間
-
20分
-
略筋
-
犬が庭の塀際の地面を指して吠えるので、畑仕事をしているお爺さんとお婆さんがそこを掘ると小判が吹き出してくる。隣の爺さんは塀越しにそれを見て、何か閃いたようだ。善良なお爺さんとお婆さんは犬と一緒に、床の間に小判を供えて拝む。そこへ隣の爺さんがやって来て、犬を貸してくれと頼む。強欲な爺さんは、嫌がる犬に紐をかけて引っ張り、木の下を掘ると、壺の中から蛙や蛇が出てくる。それを見て笑った犬に対し、怒った爺さんは鍬で撃ち殺してしまう。木の下の犬の墓に、やさしいお爺さんとお婆さんは水をやり、悲しむ。そして二人は墓のそばの榎を貰い受けて、臼と杵を作る。その臼と杵で餅を搗くと、またたくさんの小判がこぼれ出す。反対に、隣の爺さんが餅を搗くと墨で真っ黒になる。怒った乱暴な爺さんは臼と杵を燃やし、やさしいお爺さんはその灰を丁寧に集める。評判の花咲爺として殿様の御前に召し出されたお爺さんは、灰をふり撒き、見事、桜の木に花を咲かせる。腹黒な爺さんは「花咲爺の本家」を名乗り、殿様の前に進み出て灰を撒くが、灰のままが殿様にかかり大失敗。逃げ出す爺さんに家来は弓を射る。代りにやさしいお爺さんが同じ籠の灰を空中に投げ上げると、満開の花盛りになる。お爺さんは褒美を貰い、満面の笑みで御殿女中と花見踊りに興じる。
-
解説
-
横浜シネマ商会の短篇文化映画シリーズ「アテナライブラリー Atena Library」第28篇。35mm版の発売は関東方面を岡本洋行が、関西方面を奥商会が行い、16mm版は小西六本店が行った。神戸映画資料館所蔵プリントは16mm版で、オリジナルの35mm版が約20分なのに対し5分ほどに短縮されている。『映画教育』1928年7月号の「新作映画の物語と解説」を読むと、愛犬の白(シロ)がいたずらな黒猫を追いかける冒頭の場面や、花咲爺さんが評判となる経緯などが欠落していることがわかる。なお16mmサクラグラフ版の発売は1931年の可能性がある。またパテベビー9.5mm版もあり、16mm版に対してさらに時間は短いものの、16mm版に欠落しているシーン(夜、善良なお爺さん夫婦が、臼と杵から出た小判を家で拝んでいるところを、強欲な爺さんが障子に穴を開け盗み見る場面)がある。
-
受賞歴
-
文部省推薦
-
リストID
-
NAE0098
-
掲載ページ
-
197
-
更新履歴
-
略筋を更新、別タイトル、委託、配給、フォーマット、その他の特徴、解説を追加 [令和6年度メディア芸術アーカイブ推進支援事業によるデータベース制作]