-
作品タイトル
-
レヴュー・春
-
別タイトル
-
漫画レヴュー 春
-
製作
-
横浜シネマ商会
-
作者・スタッフ
-
漫画:村田安司
-
監修:青地忠三
-
配給
-
提供:横浜シネマ商会
-
配給 [関東]:岡本洋行
-
配給 [関西]:奥商会
-
巻数
-
1
-
公開年月日
-
発売:1931年6月
-
フォーマット
-
35mm
-
色
-
白黒
-
音声
-
サイレント
-
尺(長さ)
-
264m
-
時間
-
14分
-
略筋
-
雪が解け、野山に春が来る。冬ごもりから飛び出した動物の子どもたち。兎は縄跳びし、竹馬に乗った狸に白熊が石を投げるが、じきに狸と白熊は馬跳びに興じ、兎もそれに加わる。蛙は自動車で、猿は自転車に乗って競争。学校も始まり、猿の先生が算数の授業中、居眠りの豚に黒板消しを投げると、黒猫に当たりチョークの粉で白猫になる。校庭ではのらくろも混じって犬の体操。木の上では小鳥たちがジャズの演奏。山羊のお爺さんは山へ芝刈りに、猫のお婆さんは川へ洗濯に。流れてきた桃を見て、猫のお婆さんは桃太郎と思い、割ってみると鬼が出てきてびっくり。のんきな熊のお父さんは池で魚釣り。釣り針に小さな魚がかかると、それを少し大きな魚が飲み込み、順繰りに魚が食いついて大魚が釣れる。喜んで持ち帰る途中、次々に魚が落ちて何もなくなっても、のんきな熊の父さんは気づかない。満開の桜の下で、山羊のお爺さんの太鼓に、猫のお婆さんの三味線で、豚とアヒルが陽気に踊る。最後は飛び入り歓迎の花相撲大会。鼠は栗鼠を投げ飛ばすが、猫を見て退散。ワンパンチで猫を負かしたブルドッグは、ペリカンに尻尾を噛まれ敗退。次に現われた猿が、ペリカン、兎、山羊、豚、白熊を倒し、五人抜きの優勝。しかし象から授与された優勝カップが重すぎで倒れてしまう。
-
解説
-
横浜シネマ商会の短篇文化映画シリーズ「アテナライブラリー Atena Library」第54篇。35mm版の発売は関東方面を岡本洋行が、関西方面を奥商会が行い、16mm版は小西六本店が行った。神戸映画資料館所蔵プリントは16mmのサクラグラフ版。唱歌「春が来た」の歌詞が入っているこの作品は、河野伝が開発したコーノトーン・システムによるトーキー作品として製作されたが録音が村田の気にいらず、サイレント作品となった(村田安司「発声漫画の製作に就て」『映画評論』1934年7月号、59頁、及び、岡本昌雄「村田安司と漫画映画(終)」『映画テレビ技術』1992年8月号、47頁)。『映画教育』1931年6月号の広告には「この頃の言葉で言へば正しく漫画オンパレードです 村田安司漫画一流のナンセンス 題して漫画レビュー 春!」とある。
-
リストID
-
NAE0183
-
掲載ページ
-
204
-
更新履歴
-
略筋を更新、別タイトル、作者・スタッフ、配給、フォーマット、解説を追加 [令和6年度メディア芸術アーカイブ推進支援事業によるデータベース制作]