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作品タイトル
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空の桃太郎
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別タイトル
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漫画 空の桃太郎
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製作
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横浜シネマ商会
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作者・スタッフ
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監修:青地忠三
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漫画:村田安司
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撮影:上野行清
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音楽
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編曲並指揮:上杉定
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伴奏版音楽:日本ビクター・オーケストラ
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配給
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提供:横浜シネマ商会
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配給 [関東]:岡本洋行
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配給 [関西]:奥商会
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巻数
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1
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公開年月日
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1932年
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フォーマット
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35mm
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色
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白黒
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尺(長さ)
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310m
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時間
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12分
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略筋
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南極に近いある平和な島に、一羽の猛ワシが突如現われ、ペンギンやアホウドリに襲いかかった。大さわぎの末、この島の代表者が、桃太郎にこの猛ワシ退治を依頼して来た。桃太郎は心 よく引受け、お供に犬、猿、キジを連れ、勇ましく飛行機に乗って出かけた。途中、大亀の背中でガソリン給油、もう一度浮上する鯨の背の特設石油スタンドから給油成功。南極へ到着した。猛ワシは突然、飛行機を襲撃して大空中戦が展開。しかし日本一の桃太郎にはかなわず、捕まった。桃太郎の飛行機は猛ワシをぶら下げて、祖国日本へ向った。
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解説
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横浜シネマ商会の短篇文化映画シリーズ「アテナライブラリー Atena Library」第56篇。35mm版の発売は関東方面を岡本洋行が、関西方面を奥商会が行い、16mm版は小西六本店が行った。最初はサイレント版として作られ(1931年)、1932年に横浜シネマにトーキー・スタジオが開設されると、上杉定の編曲・指揮により日本ビクター・オーケストラが演奏をした伴奏版が作られた。神戸映画資料館所蔵16mmプリントでは「吉阪レコーディングシステム」とクレジットに出るが、16mmに縮小した際、両目のパーフォレーションにかかり、サウンドトラックは再生できない。吉阪レコーディングシステムとは、横浜シネマ商会が最初に採用したトーキーシステムで、開発者の吉田床士と阪倉得三の名を取って命名された(『映像文化の担い手 佐伯永輔「ヨコシネ」の歩んだ70年』ヨコシネディーアイエー、1995年3月、23頁)。なお本来、伴奏版であったこのバージョンは中間字幕が省略されているのに対して、「日本アニメーション映画クラシックス」(NFAJ)に上がっているサイレント版にはオリジナルの中間字幕が入っている。村田安司はこの作品を振り返り「ガソリンの海上補給など当時の問題をそのまゝ入れ込んだのです。大鷲退治と出かけたのは空の王者で威張ってるアメリカあたりを当込んだ気味もあります」と述べている(『活映』1933年5月号)。
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リストID
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NAE0184
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掲載ページ
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204
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更新履歴
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公開年月日、尺、時間を更新、別タイトル、作者・スタッフ、音楽、委託、配給、フォーマット、その他特徴、解説を追加 [令和6年度メディア芸術アーカイブ推進支援事業によるデータベース制作]