-
作品タイトル
-
動絵狐狸達引(うごくえこりのたてひき)
-
製作
-
P・C・L漫画部
-
作者・スタッフ
-
作画:大石郁雄、市野正二、藤田浩、山口淳
-
録音:杉井幸一
-
配給
-
東和商事映画部
-
巻数
-
1
-
公開年月日
-
1933年12月31日
-
封切
-
邦楽座
-
フォーマット
-
35mm
-
色
-
白黒
-
音声
-
トーキー
-
尺(長さ)
-
312m
-
時間
-
11分
-
略筋
-
ある荒れた古寺に狐がやって来て、武者修業の姿に化け一夜の宿を乞う。古寺には先住の狸親子がいて、狐と狸親子の一大化かし試合が展開される。子狸がドジばかり踏んで親狸の助けを借りる。武者の取り出した機関銃で、親狸が危うしという時、子狸が狐をやっつける。
-
解説
-
この映画の録音はPCLのものと西川発声のものがある。前者は主として日本調の音楽を使用しているが、後者は戦後に三木鶏郎とそのグループが吹込んだもので、ジャズ風の音楽である。小狸の化けた一つ目小僧の歌も、前者では"酒は涙か溜息か"と歌っている部分が、後者では"盃に映る火影を飲み干して今宵も歌おう我が友よ"と変わっている。前者では"終"の代りに"幕"というエンドマークが出る。本堂の俯瞰でクラゲのお化けみたいな狸の化物が狐の武者の回りを飛び回るシークエンスは非常に斬新な構図だった。今までの日本の動画にない泥臭さ、フライシャーの動画に見られるグロテスクなあくどいギャグが この作品にあって妙な新鮮味があった。
-
リストID
-
NAE0241
-
掲載ページ
-
210