-
作品タイトル
-
かぐや姫
-
製作
-
朝日映画社
-
作者・スタッフ
-
原案・構成・撮影:荒井和五郎、飛石仲也
-
音楽
-
作詞:横尾三千代
-
作曲:小船幸次郎
-
独唱:葦原邦子
-
演奏:フィルハーモニー四重奏団
-
巻数
-
3
-
公開年月日
-
1942年2月24日
-
封切
-
松竹洋画系
-
フォーマット
-
35mm
-
色
-
白黒
-
音声
-
トーキー
-
尺(長さ)
-
718m
-
時間
-
26分
-
その他の特徴
-
影絵
-
略筋
-
「鳥鳴かば春 山百合の香にぞしる夏 さは鹿の声秋去りてしろじろと 雪ぞふり積む竹の宿」という抒情詩が流れて竹取物語のかぐや姫は始まる。情け深い老人は、大雪の日、折れた竹の下敷で苦しむ兎を助けて連れ帰り、おばあさんと介抱してやるが、遂に死んで、その魂は月の都に昇天してゆく。春になって兎を埋めた所からタケノコが生え、根元が光っているので老人はそこを切ってみると、中に可愛いい女の子がいた。かぐや姫と名付け可愛がって育てる。老人の切る竹から黄金が出たので、一家は豊かな暮しが出来た。七夕も過ぎ、秋近くなる頃から姫は元気がなく泣き暮す毎日が続き、とうとう十五夜の満月を迎えた時、兎の道案内で、姫は別れを惜しむ老夫婦を後に、月の世界へ帰って行った。
-
解説
-
"お蝶夫人""ジャックと豆の木"を発表して技術的にも格段の進歩を示し、"かぐや姫"は影絵による抒情映画詩の最高作品と宣伝された。実際には「お蝶夫人の幻想」の方が良い出来である。原作にない兎が物語の発端となり、横尾三千代の作詞を葦原邦子が歌う豪華版だが、歌詞が立派すぎたのと録音が悪いのでかえって邪魔だったということである。又、影絵独特の濃淡を出すため雪の降る竹薮のシーンでは五重露出が試みられたと言われる。全体的にテンポが遅く、月に向う御所車の回転などにもムラがあり、ストーリーも原作中の最も見せ場であるはずの、三人の大臣が宝を探しに行く話が全部カットされており、骨抜きのような作品となった。
-
リストID
-
NAE0394
-
掲載ページ
-
226