ふくすけ
- アイテムセット
- 作品目録 1917〜1977
- 作品タイトル
- ふくすけ
- 製作
- おとぎプロダクション
- 原作者
- 横山隆一
- 作者・スタッフ
- 演出・撮影・編集:横山隆一
- 動画:町山充弘、鈴木伸一、秦泉寺博、前田一
- 音楽
- 音楽:服部良一
- 巻数
- 2
- 公開年月日
- 1957年10月29日
- 封切
- 東宝系
- フォーマット
- 35mm
- 色
- 資生堂おとぎカラー (イーストマン・カラー)
- 音声
- トーキー
- 尺(長さ)
- 484m
- 時間
- 18分
- 解説
-
前二作は試作品だったが、試写を見た東宝が劇場公開を申し入れた。社名も “おとぎプロ”と決定。本格的に35ミリで製作した作品。不具の子供蛙が主人公だが、暗い内容にならずカラッとした明るさがあるのは作者横山隆一の人柄だろう。公開当時、作家の吉行淳之介が毎日新聞夕刊(三十二年十月四日付)に評を書いているので略筋をかねて再録させてもらう。
「カエルの家に赤ん坊が生まれた。頭が大きくて 石のように重い。いつも逆立ちの格好になってしまう。“ふくすけ”とアダ名がついた。両親は心配していろいろくふうするが、うまくいかない。医者に新式の治療を受けると、かえってからだが軽くなりすぎ風船玉のように宙に浮かぶようになってしまう。父親は鉄のクツをはかせてみる。クツがぬけて“ふくすけ”は天に昇ってゆき、雷につかまる。父親がヘリコプターで助けに出かける。結局、雷がくれた箱の中からモモ色の煙が出て、その煙に包まれると、“ふくすけ”は普通のからだになることができた。“ふくすけ”とは、つまり不具の子供である。マンガ映画ではおそらくタブーになっているであろうこの危険な材料が見事にこなされている。頭が重すぎて、いつも逆さまになって遊んでいるときの姿も、軽くなりすぎて天井のベッドにくっついて眠っている姿も、暗いかげのないノンキさである。空中をフワリフワリと歩いてチョウチョウをとっている“ふくすけ”の姿は、のびのびとして楽しそうである。父親が心配していろいろ心をくだく姿は大そう人間味をもって表現されているが、息子を平常の形で暮らさせようとして思いつくアイディアが奇抜なために、じめじめしたものから免かれている。カエルの形をしたナスビ色の雷さまは、トラの皮のパンツをはいていた。この映画は、横山隆一さんがわずか十人ほどの人たちの協力で一年以上もかかって完成した苦心の作である。手工業的な方法で作られた映画だが、映写されている画面を見ていると、大プロダクションで製作されたものに比べて少しも見おとりしない。しかし、横山さんに近代的に完備された設備でどんどんこの種の映画を作ってもらいたいと願うのは、もちろん僕ばかりではないはずである。」 - 受賞歴
- 1957年度第五回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第八位
- 1957年度第十二回毎日映画コンクール教育文化映画賞
- 第八回ブルー・リボン賞特別賞
- リストID
- NAE0569
- 掲載ページ
- 251